中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

WISS2016で「Mojivator: 手書き文字の自動融合により書きたくなる練習支援システム」というタイトルで発表してきました(久保田夏美)

   

中村研究室B3の久保田夏美です.

2016/12/14~16にかけて,岐阜県で行われたWISS2016に参加し,登壇発表及びデモ&ポスター発表を行ってきました!

発表内容

今回は,前回の情報処理学会のヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて発表させていただいたものを元に,実験を進め考察したものになります.

内容としては,手書き文字の練習はなかなか面倒でやってられないものです.ここで,ユーザの手書き文字にお手本の手書き文字と融合して提示することによってやや目的に近い文字としてユーザに提示し,「あれっ?うまく書けてる?」「私って字が意外とかけるんじゃない?」と勘違いさせることによってモチベーションを高めつつ,手書き文字練習に取り組んでもらうというものになっています.

前回の実験内容・結果

Mojivatorを実験協力者に使用してもらい

  • ユーザの技能がどれほど向上したか?
  • 使用した感想はどうだったのか?

を短期実験により検証しました.その結果,

  • 字形に劇的な変化はなかったがお手本の字形に少しだけ近づいた
  • 0.1や0.2の融合率では気づかれない
  • 0.2以上の融合率の場合に,自身の文字が綺麗になっているかのような感覚がうまれ,書くことに対するモチベーションが既存の練習方法(なぞり書き,模写)より向上した

ということが明らかになりました.また,原稿には載せていませんが,オープンキャンパスなどで実際に使ってもらったところ,多くの人の手書き文字練習に関するモチベーションを向上させることができていました.

今回の実験内容・結果

今回は,お手本の文字を丸文字・角文字の二つを用意し30回ずつ書いてもらった際に,どの程度字形が変化するのか・練習に対するモチベーションはどのように変化するのかを検証しました.

融合割合は,0.0,0.25,0.5 で行いました.その結果,0.5の場合,0.0(模写と同じ状況)のときと比べて字形がお手本に近づいたということがわかりました.

また,ユーザのフィードバックから,0.5の方が自身の文字が変わった実感があるといったことがわかりました.これは一画,一画変換することによってバランスが直に伝わりやすくなったことと,変換する際に違和感がないことからユーザ自身がお手本の文字を構成したと思いこみやすいことによる結果だと考えられます.

自身の手書き文字の変化(成長)を感じることができ嬉しくなることによって,また文字の練習をしたいという気持ちを促すことができると期待できます.長期的な練習では,やはり練習に対するモチベーションは重要になってきます.

今後はMojivatorによって,本当にモチベーションを保つことができるのかを従来の練習方法と比較することによって明らかにしていきたいと考えています.

 

発表スライド・論文

発表スライド・論文はこちらになります.実験方法や結果など,まとめてありますので,是非ごらんください.

スライド

論文

久保田 夏美,新納 真次郎,中村 聡史,鈴木 正明: Mojivator: 手書き文字の自動融合により書きたくなる練習支援システム, WISS2016, 2016.

発表した感想

今回,WISSという日本でも大きい学会で登壇発表することができ,大変貴重な経験をすることができたなと感じています.

ポスター・デモ発表では興味が湧く研究が数多くあり,自身の視野を広める機会にもなりました.

また,様々な人から私の研究に対してフィードバックやアドバイス,またこれからどのようにしていけばいいか意見をいただくことができました.今後いただいた意見を参考にし研究に生かしていきればと思います.

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