B3の宮本快士です。
2025年3月2~4日に一橋記念講堂で開催された第29回インタラクション2025を聴講して参りましたので、その報告をさせていただきます。
この記事では、気になった研究と聴講参加の感想についてお話しさせていただければと思います。
気になった研究
MoyaMoyaMusic:リスナーの悩みを反映した ポジティブな音楽生成システム
中西 ゆき菜 (法政大),中條 麟太郎 (法政大/東大),矢作 優知 (東大/JSPS),ソン ヨンア (法政大)
こちらの研究は、音楽を通じて個々の悩みに寄り添い、その悩みを少しでも軽減し、前向きに生きることを支援することを目的とした研究です。
リスナーが自分の悩みを入力することで、リスナーの悩みに寄り添った高い共感性や肯定的内容を含む歌詞と明るい曲調を自動生成する音楽システムを提案しています。
今の自分の悩みを入力することで、自分だけの自分をポジティブな気持ちにしてくれる音楽を生成してくれる点が魅力的だと感じました。
Kiite World: マップ上でのプレイリストの共有と 楽曲の同期再生に基づくソーシャルな音楽発掘サービス
佃 洸摂,高橋 卓見,石田 啓介,濱崎 雅弘,後藤 真孝 (産総研)
こちらの研究は、マップ上に楽曲を配置し、ユーザがアバターを移動させながらソーシャルな楽曲探索を可能にするWebサービスである「Kiite World」を提案しています。
Kiite Worldでは、ユーザが作成したワールドをお互いに訪問し、マップ上の楽曲を探索することや、興味を持ったユーザの楽曲再生に同期し一緒に音楽を聴きながら楽曲を探索できること、好きな音楽を一緒に聴く音楽イベントを手軽に開催できることによりソーシャルな視点を付与しています。
自分がアバターを動かさなくても、他のユーザの活動により楽曲自体の位置が変化し、自分のアバターの周りの楽曲が少しずつ変化する点が、これまでにない楽曲の探索方法であると感じ、使ってみたいと感じました。
現実空間とCG空間を往来するミニカーコンテンツの開発
上村 杏由菜,齋藤 吉平,水野 慎士 (愛知工大)
こちらの研究は、アナログな遊びであるミニカーとデジタルのレーシングゲームを融合することで、車を扱った新しい魅力をもつコンテンツを実現することを目的としています。
現実空間のミニカーをその場で撮影し、仮想空間に移動させます。そして、仮想空間のミニカーでレースゲームを楽しんだ後、ミニカーは再び現実空間に戻ってきます。
ミニカーを現実と仮想空間をどのように行き来させるのか不思議に思っていましたが、トンネルに入れておくことで仮想空間にいることにするという発想が面白いと感じました。また、その場でミニカーを撮影するため、自分のもっているミニカーならどんなものでも仮想空間でレースゲームをすることができる点に魅力を感じました。
感想
数々の有名な先生方の発表や、面白いデモを体験することができ、とても充実した3日間となりました。実際に行ってみるまでは、全部の日程行かなくても良いかなと考えてみましたが、3日間毎日楽しんで行くことができました。無料で参加することができたにも関わらず、お菓子や飲み物まで食べることができたので大満足でした!
2日目の夜にあった非公式の懇親会では、初めて会う他大学の先輩方とたくさん話すことができてとても楽しかったです!!思っていたよりドクターの人が多くてびっくりしました
次参加する時は、ちょっと背伸びをして自分でも発表できたらいいな〜と思ってます!
インタラクションでもらった刺激を忘れることなく、今後も研究を進めていきます。最後までご覧いただきありがとうございました。