だんだんと暖かくなって外におでかけしたくなる日がやってきましたね🌸。
みなさんこんにちは!いよいよ就活の時期で、電車内などでリクルートスーツを来ている就活生を見るたびに精神的ダメージを受けていたM1の新納です!
今回は2018年3月5日〜7日にかけて、B2の亀田くんとインタラクション2018にてポスター発表してきましたのでご報告させていただきます。この研究は2014年に発表した平均文字研究で明らかになった「手書き文字の平均は綺麗になる」という特性を応用した話になります。
平均文字は綺麗(中村 2014)
手書き対しての不満
今回発表してきた研究は、冒頭でも言った就活にちょっと関連する、自分にとってもタイムリーなネタになりますが、
みなさんは履歴書や書類に手書きで書くことにためらった経験はないでしょうか?
私も手書きにはすごいためらってしまう経験があり、企業の方に見せる文字なのでせっかくなら綺麗に書きたいと思い、綺麗に書こうとするとどうしても時間がかかってしまっていました(たかが一枚の紙切れなのに!)
本研究はそんな不満を解決するために、平均文字の性質を使い、ロボットに自分のちょっと綺麗になった嘘のない文字を書いてもらうという研究です!
ロボットが履歴書に文字を書く例
どういうことをしたか
ペンタブレットで書かれたユーザの手書き文字を平均文字に置き換え、そのちょっと綺麗になった文字を、AxiDrawというかなり正確に手書き再現できるロボットを使うことで、用紙の上に再現するということを行いました。
ちなみにAxiDrawは以下のようなロボットです(音の近未来感がまたいいんですよね)。
本システムの全体図
また,デモで展示するシステムには、手書き入力するインターフェースとしてB3の又吉くんが去年WISS2017で発表した平均手書きノートという平均化によってデジタルノートを綺麗にするシステムをそのまま使いました。この手書きノートシステムではノートに書いた文字が自然と構築されるといった機能を持っており、本提案手法ではそこで生成されていく平均文字を履歴書や書類に再現できるということになります。
詳しくは、以下の論文やポスター、デモ動画などを見ていただければよりイメージしてもらうことができると思いますので是非!
亀田 裕也, 新納 真次郎, 中村 聡史: ひととロボットの協調による手書き文字美化手法, インタラクション2017論文集, pp.215-220, 2018.
実際にインタラクション2018にて展示したポスター
デモ動画
今後の課題としては
- 今は筆圧を再現できていないが、ロボットにX,Y座標の筆跡データを送っていたのを筆圧をZ軸とみなしロボットにデータを送る事で、よりひとの手書きに近づける
- 平均手書きロボットが再現する手書き文字の印象調査(ユーザはひとの手書きとロボットの手書きで見分けがつくのか?)
などが考えられます!いっぱい課題が山積みですね!今後の発展がたのしみです。
感想
本発表はプレミアム発表として選ばれ、発表時にはとてもたくさんの方に来ていただき、興味を持ってもらえました。実際にデモでは履歴書に名前を書いてもらうということを体験していただきました。
また、最後にはおしかったで賞を受賞することができました…!(かなり力を入れてサポートしたつもりなので、正式な賞をもらえなかったのは残念です…笑)
デモ発表では反省点がいくつもあるのですが特に練習不足な件だったと思います。たくさんの方に来ていただいたのに、体験するための回転数が悪かったので勿体無いことになってしまいました。
次はもっと徹底的にデモ発表の練習をして受賞したいと思いました。頑張ります!
また本研究はB2の亀田くんが主著となった研究ですが、実装力や研究に対する意欲に関してのポテンシャルが高く驚きました…!これからの期待の星ですね。
また今回は共著に入っていないのに中村研究室B3の又吉くんにめちゃくちゃ助けていただきました。本当に助かったので感謝しています。サポートしていただいた中村先生、又吉くんありがとうございました!
発表様子
予想以上に人が集まりテンパっている2人