中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

SIGHCI179研究会の参加報告(田島、細谷、山浦)

      2018/08/27

こんにちは、M1の山浦です
うだるような暑さが続いていますが、みなさん暑さで溶けてしまわないようどうかご自愛ください。

2018年8月20〜21日と京都府は聖護院御殿荘にて開催された第179回情報処理学会ヒューマンインタラクション研究会(SIGHCI79)にM2田島、M1山浦、B3細谷が参加してきましたのでその報告をさせていただきます。

気になった研究

田島が気になった研究

スマートフォンにおける傾きを利用した文字列操作手法:安藤宗孝(筑波大学大学院システム情報工学研究科)、 礒本俊弥(筑波大学大学院システム情報工学研究科)、志築文太郎(筑波大学システム情報系)、高橋伸(筑波大学システム情報系)

スマホを日常的に使っている時、下の画像のように文章の一部分をコピーするために指で選択することにストレスに感じた経験があると思います。自分もその一人でしたが、この研究はこうした文字の選択におけるストレスを無くすような研究となっています。

具体的には、文字の選択位置をスマホを傾けることで移動することが可能な手法を提案している研究です。評価実験も行なっていて、慣れるにつれて既存手法と提案手法の間に作業時間の差がなくなることを明らかにしています。私自身の感想としては、既存手法よりもかなり直感的に操作が行えるようになっている点が素晴らしいと考えたため、タスクにおける心的負荷などを比較する実験などを検証してみてほしいと感じました。

山浦が気になった研究

学習事例を動的生成する臨床研究倫理教育エデュテインメントシステム:倉本到(大阪大学)、渡部耕治(京都府立医大)、伏木信次(京都府立医大)

昨今研究の不正行為についてのニュースが取り沙汰されており、某細胞のニュースが記憶に残っている方も多くいるのではないでしょうか?
このような研究倫理に対処すべく、CITI Japanに代表されるe-learning教材が各研究機関で導入されています。しかし、このような教材ですとどうしても教科書のように一方的にユーザに情報を与えるものになってしまい、ユーザの倫理問題に対する積極的な姿勢が希薄なものになってしまうという問題が存在します。

この研究では臨床研究における研究倫理問題に対して実践的な経験を得られるシステムの提案を行っています。このシステムを実際の研究者および有識者に使用してもらい評価してもらったところ、学習に有用である可能性が示唆されました。またシステムの改善点なども挙げていました。

私個人の感想としましては、研究倫理としてe-learningは大事だとは思いますがとても面倒なものであるという感覚であり、当時も辟易しながら取り組んだ覚えがあります。ですがこのシステムならば自分がもしこの立場であったならばというイメージがしやすく、一種のゲーム的な感覚で取り組めるのではないかと思いました。昨今ではそのような立場に立って選択を行うようなシミュレーションゲームもよく見られるので、ユーザが積極的に取り組むことができるシステムではないかと思いました。

細谷が気になった研究

顔アイコンを用いた子ども向け感情調査手法の提案:伊賀尚美、松村耕平、大井翔、Lopez-GulliverRobert、野間春生(立命館大学)

ショッピングセンターでぐずっている子どもを見かけることは少なくないと思います。

このような子どもの感情について理解・評価するのは難しいと言われていて、これまでにもたくさんの研究が行われてきています。
そこで、子どもにアンケートやインタビューする方法がありますが、子どもがまず質問内容を理解できない場合があるため適切ではないと考えられます。

5つの顔アイコンから自分にあった感情を選んで表現を行うSmiley Face Likert(SFL)という手法も提案されているが、5種類では選択肢に適切な顔が存在しない場合があることや、一定時間毎の変化の計測に使えないという問題点があります。

この問題を考慮して、今回この研究ではSFLの顔アイコンのそれぞれのパーツを変化させられるシステムを作り、顔アイコンによって子どもに感情表現をしてもらうという手法を提案している。

今後この手法を用いたアンケート手法を確立することで、子どもの感情の適切な評価ができると考えている。

私自身の感想としては、子どもの感情が理解できれば親だけではなく、教師にとっても学校教育を円滑にできるなどのメリットがあり良いなと思いました。しかし、子どもは自分の感情を理解できない場合があったり、そもそも感情というものは色々な要素が絡み合うものなので、考慮することが多い研究だなと思いました。

感想

今回のHCIは虚構新聞の社主であるUKさんによる招待講演、および博士の方々によるワークショップが開催されました。特にワークショップでは他の先生方とご一緒にアイディアについて議論させていただき、貴重な機会を得ることができました。またワークショップ中、グループ内で出たアイディアについて僭越ながら発表させていただいたのですが、どうも食事の時に飲んだお酒が回っていたのか自分で何をしゃべっているのかがわかりませんでした…。教訓としては、お酒を飲んだ後に発表はすべきではないということですね。ともあれこれだけ多くの方々と議論する機会はないため、非常に充実した研究会でありました。

UKさんとの記念撮影

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