中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

SIGHCI171で「周辺視野への視覚刺激提示が時間評価に及ぼす影響」について発表してきました(松井啓司)

   

こんにちは、中村研B4の松井です。この時期は肌の乾燥が気になりますね。ちょっとだけエステとか行ってみたいです。

1月23〜24日に大濱信泉記念館(沖縄・石垣島)で開催された第171回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会(SIGHCI171)において、「周辺視野への視覚刺激提示が時間評価に及ぼす影響」について研究発表を行いました。その時の参加報告をさせていただきます。

発表の様子

発表の様子

発表内容

私の研究は、昨年度の研究に引き続き周辺視野の活用をテーマとしたものです。

退屈な講習動画を見ている時間や、満員電車に長時間乗らなければならない通勤通学時間などの、日常的に存在する憂鬱な時間を心理的に短く体感することで気持ちだけでも快適に過ごすことを目的としています。

人の時間感覚は様々な要因(見ている物体の運動速度、年齢、身体の代謝など)によって変化します。例えば、中心視野で見ている物体が速く動くほど時間を長く感じ、遅く動くほど時間を短く感じる傾向があることが先行研究で既に明らかになっています。この運動速度による効果に着目し、周辺視野で運動する物体を見た際にも同じような効果が得られるのかを調査したものが今回の発表内容となっています。また、周辺視野には無意識的に視覚情報を処理するという特性があるため、何か他のタスクを行なっている際に周辺視野を刺激することで、タスクを阻害することなく時間の感じ方を変えることも可能になると考えました。

そこで、今回は使用環境としてPCでの作業時を想定し、PC画面内での憂鬱なタスク(ただひたすら提示された名前を入力するというタスク)の周辺視野に該当する範囲へ視覚刺激を提示するシステムを実装しました。これを用いながら実際にタスクを実施した際の時間評価を調査することで提案手法の有用性を検証しました。

実験結果を分析したところ、運動速度の相対的な差(速いものを見た後に遅いものを見るなど)によって時間の感じ方が変化する傾向が見られました。具体的には運動速度が加速するほど時間を短く感じ、減速するほど時間を長く感じるという傾向です。これは先述した中心視野で見た際の効果とは反対の傾向でした。中心視野と周辺視野の機能差によってこのような効果の違いが生じたのだと考察します。また、実験中の視線情報を分析することでタスクの内容への影響を調査しました。視覚刺激の有無によってタスク内容に変化が見られなかったため提案手法によって無意識的に時間の感じ方を変えることができていたと考えられます。

提案手法イメージ図

提案手法イメージ図

投稿した論文は以下のリンクからダウンロードすることができます。より詳細な内容はこちらからご覧ください。また、発表の際に使用したスライドもご覧頂けます。

松井啓司,中村聡史:周辺視野への視覚刺激提示が時間評価に及ぼす影響,第171回ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会(SIGHCI171),2017.

感想

いろんな地方からいろんな分野の研究をされている方がたくさん集まってきていた(石垣島効果?)ので、普段あまり聞けないようなお話をたくさん聞くことができて楽しかったです。名刺を作っておいて本当に良かったなと思いました。またどこかの研究会でお会いできるといいなって思います。

あったかいし、ご飯はおいしいし、景色はきれいだし、石垣島はとても素敵な場所でした。次は観光メインでのんびり過ごしてみたいですね。

お疲れ様でした。

お疲れ様でした。

 - news, research , , , , , ,