中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

第181回SIGHCI研究会で「サイネージ型自動販売機の商品選択における ポップアウトの有用性に関する検証」というタイトルで発表してきました(細谷美月)

      2019/02/09

はじめに

こんにちは。東京は寒いですね、家にいても研究室にいてもこたつから出られません。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

1/21-22に石垣島の大濱信泉記念館で第181回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会が行われましたので、その登壇発表の報告をさせていただきます。

今回は、B3細谷美月が「サイネージ型自動販売機の商品選択における ポップアウトの有用性に関する検証」というタイトルで発表させていただきました。

研究概要

人生は選択の連続だ。と言う言葉を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。この選択には、人生に関わる就職先や結婚相手などの重要な選択と飲食店のメニューや自動販売機での飲み物の購入などの些細な選択の2種類あると考えています。

この些細な選択の際に迷ってしまうことは、自身の時間を無駄にしたり、人に迷惑をかけてしまったりとデメリットな面が多いため、このような問題を解決したいということ、また選択させる側にとっては早く選択してもらうことや幅広い商品を選択してもらうニーズがあるため、選択時間を短縮して迷いの問題を解決することと幅広い種類を選択されるようにすることを本研究の目的としました。

そこで我々は、このような問題の解決策として”ポップアウト”に注目し、下図のように商品の背景を変えることによって商品の選択を促し、選択時間を短くすることや、幅広い商品の選択を促せると考えました。

 

過去の研究(細谷美月,山浦祐明,阿部和樹,中村聡史:ポップアウトのによるユーザの選択行動変容に関する分析,第179回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(SIGHCI179), 2018.では、iPadのアプリケーションによって食べたい飴の味の選択を行ってもらい、ポップアウトの効果について調査を行い,ポップアウトの選択率が高いこと,ポップアウト選択者の選択時間が短いこと,またポップアウトが存在する場合としない場合の選択時間に差がないという結果を出しましたが,実環境で調査する必要があると考えました。

今回は、実際に稼働する自動販売機で長期的にポップアウトを提示し、ポップアウトの有用性について調査を行いました。

3ヶ月の期間において1800件以上の販売データを取得し、その分析の結果、実環境においても

  • ポップアウト商品の選択率が高い
  • ポップアウト選択者の選択時間が短い
  • ポップアウトが存在する場合としない場合の選択時間に差がない

という結果が見られました。

また、HOT商品とCOLD商品が両方販売されている状況ではポップアウトの効果が期待できない可能性や、人気のある商品もない商品も、また目につくつかないなど位置による影響があってもポップアウトの提示によって商品の売り上げを伸ばす可能性が示唆されました。

今後は、HOT商品が存在していた場合のポップアウトの影響や、今回分析しきれなかったログデータを用いてより詳細な調査を行っていきたいと考えています。

 

スライド

論文情報

細谷美月, 山浦祐明,  中村 聡史,中村誠,高松英治,サイネージ型自動販売機の商品選択におけるポップアウトの有用性に関する検証 , 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2019-HCI-181(28), 1-8 (2019-01-14) , 2188-8760.

感想

発表も、HCI研究会も2回目で少し慣れることが出来たかなと思っています。石垣島だからでしょうか、質疑応答もいつもと比べて温かい雰囲気だったような気がします。

色んなものを食べ、色んな観光スポットにも行き、石垣島を満喫しました。石垣島での生活が忘れられず、帰宅してすぐに三線を購入してしまいました。また行きたいです。

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