中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

EC43で「特定文字列を用いた周辺視野における知覚的鋭敏化の特性解明」というタイトルで発表しました!(大野直紀)

   

新学期が近づいてきてみなさんいろいろとバタバタしていますね(もう始まってしまいましたが).B4の大野直紀(今城直紀)です.ところで僕は田端でバタバタというダジャレが好きです.

さて,今回は慶應大学日吉キャンパスで行われた第43回情報処理学会エンタテインメントコンピューティング研究会に参加し,「特定文字列を用いた周辺視野における知覚的鋭敏化の特性解明」という発表をしてきました!!

研究内容

今回の研究は,自分に関連する文字列に過敏に反応してしまうという知覚的鋭敏化という現象(例えば,私の場合「今成」という文字列を見ると,ついついそちらを見てしまいます)が,文字の認識が不得意であるという特徴を持つ周辺視野においても起きるのかどうかを明らかにするための研究となっています.ここでは,さらに自分に関連する文字列の一部であっても反応してしまうのではという仮説のもとに研究しています.

例えば,下記の図は何と書いているように見えるでしょうか?

おそらく多くの人が少し悩んでしまうのではと思います.

ちなみに,「松井」の一部が表示されているのですが,名前が「松井」の人は瞬時に自分の名前として読めてしまいます.自分の名前の一部だったらすぐに反応してしまうというのが興味深く,この研究の着想を得ました.

研究について改めて具体的に説明しますと,ディスプレイの端に下図のような文字列の一部を提示した時に,そのもともとの文字列を認識することができるのか,注視している部分にどのような影響を及ぼすのかを明らかにするという研究です.

本研究によって,

  • 周辺視野においても知覚的鋭敏化が生じ,自分の名前をすぐに認識することが可能
  • 周辺視野において知覚的鋭敏化が生じた際,中心視野に対する注意を散漫にさせることが可能

といったことが明らかになりました.

また,この現象を使って視線誘導などの応用を作成する予定です.詳しくは論文とスライドをご覧ください.

論文:大野直紀, 中村聡史. 特定文字列を用いた周辺視野における知覚的鋭敏化の特性解明. 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC), vol. 2017-EC-43, no. 18, p. 1 – 8.

 

 

感想

約1年ぶりの学会発表であり,さらに初めて発表するテーマということで,いつも通りに緊張しました!
この緊張する癖は治さないといけないなと切実に思います…頑張ります…

質疑ではこの研究で非常に悩んだ実験設計について多くの意見をいただくことができました!やっぱり学会というプロの研究者の方々の意見をもらえる場所は非常に有用だなと感じました!
今回頂いた意見を元に今後も研究を続けていきます!

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