NordiCHI2026で “Earlier Seen, More Often Chosen: Image Loading Speed as a Potential Seed of Hidden Manipulation” というタイトルで発表してきました(金谷一輝)

投稿者: | 2026年10月14日

はじめに

お久しぶりです、中村研M1の金谷です。
2026年10月5~7日にフィンランドで開催されたNordiCHIにて「Earlier Seen, More Often Chosen: Image Loading Speed as a Potential Seed of Hidden Manipulation」を発表しましたので、その報告をさせていただきます。

今回発表した内容は、過去のHCS研究会で発表した以下2つの研究内容をまとめて整理し、英語化したものですので、研究の詳細はこちらをご覧ください。

画像選択肢の段階的表示速度の違いが選択に及ぼす影響

画像選択肢の漸次的提示における表示形式とその速度が選択に及ぼす影響

 

研究概要

Webサイトやアプリにおいて、ユーザの意図しない行動を誘発するダークパターンと呼ばれるデザインが問題になっています。例としては、特定の選択肢に色や枠を付けて目立たせて表示するものや、ショッピングサイトでのカウントダウンタイマーなどが該当します。

このダークパターンの中でも、我々は一見すると公平に見えるが、実はユーザの選択を誘導するインタフェースをHidden Manipulationと定義しました。このHidden Manipulationとして、具体的には、選択肢の提示位置や色、フォントや選択肢の読みやすさなどが先行研究より明らかになっています。

我々は、このHidden Manipulationとなりうる要素として、Web上での画像の表示速度に着目をしました。そこでWeb上で見られる画像の表示方法として2種類取り上げ、それぞれの表示方法においてオンラインでの選択実験を行いました。

今回着目した画像の表示形式

上から段階的に表示される形式(左)と、時間が経過するにつれて画像全体が鮮明になる形式(右)

画像の表示速度として、等速条件・先行条件・遅延条件の3条件を用意し、1枚だけ他と異なる速度で表示されることが、ユーザの選択にどのような影響を与えるかを調査しました。

1枚だけ速く表示される先行条件

実験の結果、1枚だけ他よりも早く表示される選択肢が有意に選ばれやすく、逆に1枚だけ遅く表示される選択肢は期待値程度の選択率という結果になりました。これより画像の最終的な見た目は同じであっても、その画像の表示プロセスという違和感を持たれにくい要素がユーザの選択を誘導する、Hidden Manipulationとなりうることが明らかになりました。

 

スライド

 

書誌情報

Itsuki Kanaya, Takaya Miyama, Yuichiro Kinoshita, Satoshi Nakamura. Earlier Seen, More Often Chosen: Image Loading Speed as a Potential Seed of Hidden Manipulation, Proceedings of the 14th Nordic Conference on Human-Computer Interaction, No.69, pp.1-15, 2026.

 

感想

海外に行くこと自体が初めてだったので、すべてが新鮮で刺激的でした!日本とは違う街並みや食文化、周りから聞こえてくる言語に人の多さ(特に東京と比べて)となにもかもが違い、ワクワクと不安で常に胸がいっぱいでした。ヘルシンキ中央駅に着いたときにはTHE・海外を感じられて、ついに海外に来たんだなと感無量でした。

ヘルシンキ中央駅

今回は2人旅でしたが、海外経験が豊富で頼れる大先輩がいてくれたから、なんとか楽しく過ごせました(笑)本当に本当に助かりました!B3のときの自分はこの先輩と一緒の学会に行くことを目標に頑張っていました。M1になった今年、一緒に海外学会に2人で行けることになって、非常にうれしかったです。やはりすごい先輩ですね。

尊敬する頼れる大先輩

学会では、自分の英語力とコミュニケーション能力が足りず、なかなか積極的に会話をしに行くことができませんでしたが、welcome receptionでは話しかけてくれた方と議長の方の2人と頑張って英語で会話を行えて、良かったです。

 

フィンランドは秋に突入しており、木の葉が黄色や赤色に染まっていました。ヘルシンキは首都かつ観光で人気な都市なため、ひともそこそこ多く、賑わっていましたが、学会が開催されたヴァーサは長閑で自然も多く過ごしやすい印象を受けました。

フィンランドで有名なサーモンスープにトナカイ肉、シナモンロールにサウナと精一杯楽しめたかなと思います!サーモンスープは滞在6日間で4杯も食べてしまいました、食べすぎですね。

サーモンスープ

シナモンロール

最後になりますが、論文執筆と発表に関して多くのアドバイスをしてくださった先輩方と中村先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

金谷一輝

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。