中村聡史研究室

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科: Human-Information Interaction / Lifelog / BADUI

HCGシンポジウム2015で「ウェブ上のコンテンツに対する 視覚的装飾手法の提案」という研究発表を行いました(松田)

   

中村研究室所属の松田滉平です。

2015年12月16日から18日に富山国際会議場で開催された、HCGシンポジウム2015に参加し「ウェブ上のコンテンツに対する視覚的装飾手法の提案」というタイトルで研究発表してきましたので、その報告させていただきます。


HCGシンポジウム2015に参加して

まずHCGシンポジウム2015全体の報告として、私が参加したオーガナイズドセッション(コミック工学)から印象に残った研究を2件紹介させていただきます。

  • 「グラフを用いた漫画画像の領域選択」伊東 浩太、松井 勇佑、山崎 俊彦、相澤 清晴(東大)

この研究は、漫画画像からユーザの入力を元に特定の領域を抽出する手法を提案しています。漫画には1ページの中にコマ、吹き出し、キャラクターと多くの要素からできているため、領域抽出は構造解析のデータ作成や、コンテンツの再利用性を高めるために重要といえます。提案手法の苦手な部分として、線画の輪郭がほぼ完全に描かれている前提としているため、輪郭が閉じていないキャラクターの顔などは選択できません。しかし、そこをうまく改善できれば精度よく領域抽出が可能になり、とても有用なのではないかと感じています。

  • 「コミックの「聴ける化」に向けて」山西 良典、福本 淳一、山下 洋一(立命館大)

この研究は、紙媒体のような物理的制約がない電子コミックならではの体験の一つとして、コミック閲覧時に音の再生を伴うことで、感性豊かなエンタテインメント性のある楽しみ方ができるかどうかを検討したものです。怖いコミックに怖いBGMを流すことで恐怖を増幅したり、逆に和やかなBGMを流すことで怖さを和らげることも考えられて、新たなコミックの楽しみ方としてとても興味深い研究であると感じました。


私の研究発表「ウェブ上のコンテンツに対する 視覚的装飾手法の提案」について

次に、私がオーガナイズドセッション(コミック工学)で発表した研究について紹介させていただきたいと思います。

スクリーンショット 2016-03-11 14.14.22私が発表した研究は、ウェブ上のマルチメディアコンテンツに対して視覚的装飾を付与可能とするものです。ウェブ上のコンテンツをベースとしたコミュニケーションは、メールやSNSなどで広く行われていますが、ウェブ上のコンテンツ自体を自分好みに表現することはできません。

そこで、ウェブ上のコンテンツに対して視覚的装飾を付与し、その装飾を他者と共有可能とするシステムを実現しました。このシステムを使いウェブ上のコンテンツ自体に視覚的装飾を付与することで、自分なりの意図を付与することができます。この研究はEC2015で発表した研究の続きとなっています。

下の画像はウェブ上のコンテンツである画像に対して、装飾を行うことで意図を付与している図となります。

deco_image01

ブラウザ上のマルチメディアコンテンツ上に透過キャンバスを配置し、そのキャンバス上に装飾パターンをを描画することで、任意のマルチメディアコンテンツ上が装飾されたように表現できます。

スクリーンショット 2015-12-20 23.36.19

詳しい内容は、下に発表スライドと論文がありますので是非ご覧下さい。

[原稿]

松田滉平,中村聡史:ウェブ上のコンテンツに対する視覚的装飾手法の提案,HCGSYMPO,2015-12-HCGSYMPO


初めての受賞と感謝!

コミック工学のセッションでオーガナイズドセッション賞、インタラクティブセッションで学生優秀インタラクティブ発表賞をいただきました!

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HCGシンポジウム2015での発表は前回のEC2015に続き2回目の学会発表ですが、まだ慣れず終始緊張していました。そんな状況であるにも関わらず2つの賞をいただけたことに感謝するとともに、この期待に添えるように努力していきたいと考えています。

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